💡この記事ダイジェスト
2013年に出版された島田裕巳さんの本『プア充 ―高収入は、要らない』は、
“FIRE” という言葉が日本に浸透するもっと前から、低コストで豊かに暮らす価値観を提示してくれた一冊です。
直接FIRE本ではないものの、
- 低コストライフ
- 生活の満足度を上げる工夫
- お金を使わない時間の豊かさ
といった考え方が、リーンFIREや半分FIRE(バリスタFIRE・サイドFIRE)に非常に通じる内容でした。
📘 プア充とは?「300万円で豊かに暮らす」価値観
『プア充』で紹介されているのは、
年収300万円前後でも、工夫次第で「充実(=満足)」した暮らしができるという考え方。
いわゆる“低コストライフ”ですが、
ただ節約するだけでなく、
🌿 楽しさ
🌿 余暇の使い方
🌿 人生の優先順位
を見つめ直す内容で、単なる倹約本とはまったく違った魅力があります。
今となっては「300万円=プア?」と感じるかもしれませんが、
当時の時代感や著者の視点として、
「お金を大量に使う=幸福」ではないことを早くから指摘していた点は、とても先見的だと感じます。
🔥 この本がFIREと相性がいい理由
この本はFIREを直接テーマにしているわけではありません。
しかし、内容は驚くほどFIREの思考と相性がいいんです。
● ① 低コストライフ=リーンFIREの核心
FIREに必要な「生活費が低いほど必要資産が減る」という考え方。
プア充では、生活の満足度を保ちながら支出を下げる工夫が多く語られています。
→ これはまさにリーンFIREのベース。
● ② 半分FIREにも応用できる
支出が抑えられれば、
「基礎生活費=資産所得」「ゆとり費=軽く働く」という
バリスタFIRE・サイドFIREにもつながります。
● ③ “お金を使わずに豊かに暮らす”という価値観
FIREの根っこは、「自由に使える時間を増やす」こと。
プア充にはその価値観がすでに書かれており、
読んでいて「これ、FIREそのものでは?」と感じました。
📅 ミニマリストブームよりも前の2013年出版
この本が発売されたのは2013年。
ミニマリスト、シンプルライフ、FIREブームが来る、ずっと前です。
「持たない暮らし」「余白」「時間の豊かさ」
こうした概念が一般化する前から、すでに本質を語っていた本で、
今読むと「価値観のベースとしてとても強い」と感じます。
💹 低コストライフ × 資産形成 → FIRE思考そのもの
ひよっせんが感じたのは、
プア充の考え方をベースに、
- 支出を抑える
- 浮いたお金を投資へ回す
- 配当などでキャッシュフローをつくる
この流れこそ、FIREの王道ルートだということ。
プア充は「生活の質を落とさずに支出を下げる」考え方なので、
そこに高配当株やインデックス投資を組み合わせると、
リーンFIRE、そして半分FIREへ一直線です🔥
📚 電子書籍化されていない、だからこそ覚えている
残念ながら、この本は電子書籍化されていません。
だからこそ、いまも紙本を中古で買ったり、図書館で借りたりして読み返しています。
ときどきページを開くと、
「そうだった。お金をかけずに幸せに暮らすってこういうことだ」
と初心に戻れる一冊です。
🌼 まとめ
- 『プア充』はFIREの前身のような価値観が詰まった本
- 低コストライフがFIREの実現スピードを大幅に上げる
- リーンFIREや半分FIRE(バリスタ・サイド)の考え方とも相性抜群
- 電子書籍もあり
FIREを目指す人にも、
まずは生活の満足度を高めたい人にもおすすめの一冊です🐥📘
🐥ひよっせんのつぶやき(コラム)
この本をはじめて読んだのは、まだ「FIRE」という言葉すら一般的じゃない頃。
なのに、ページをめくるたびに
「これ、FIREの本質やん…!」と衝撃でした。
いま思うと、ひよっせんのFIREの価値観は
この本がベースになっている部分が大きいのかもしれません。
気になる方は、図書館や中古本でぜひ🌿
何年経っても色あせない内容です。

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